褒美今日は、朝から申し訳ないくらいに快晴。依然、家の前は池のような状態のため、やはりバイクで大学へ出勤。(この水が原因で、現在は替えのズボンをオフィスに用意している)大学に向かう途中、どこか春先を思わせるような霞がかった風景を楽しみながらバイクを運転していた。 大学に到着してからも、暑くならず、窓から吹き込んで来る風が非常にここちよく、ドリップ式コーヒーもいい味を出してくれて、終始リラックスムードの中で仕事が出来た。また、他にも細々した雑務もあったが、今日は非常に気分が良く、集中力が切れた時にそれらを行うことで気分転換を図ることが出来た。(以前から言っている「small win」の実践)
また、今日はヒップフラスコの使用を開始した記念すべき日でもあった。このピップフラスコ、数年前にNHKの番組で長沼毅先生が取り上げられていた。その番組内で、先生の持ち物として紹介されていた。辺境生物学者の長沼先生は、極限の地に足を運んで様々な研究を重ねてこられている。専門は違うが、常日頃、言語というものは非常に科学的かつ数学的であって、原理原則を捉えていけば、大変興味深い側面を見ることが出来る。私は、この先生に会ったことはないのだが、考え方や生き方など、心から凄いと思っている。その先生と同じものを持つことが出来たということで、なんとも満たされる想いがする。 大学などではヒップフラスコを使えない(誤解を招く恐れ大)が、これからはプライベートで少し遠出したりする際はリラックスの為に携帯しようと考えている。 ※決してお酒に溺れていたり、中毒になっていたりしているわけではないのであしからず。
今日の写真。 ヒップフラスコとビクトリノックスのナイフ
こちらに来て、なかなか欲しい物(本物)がないため、機能的且つ頑丈な物を選ぶようになった。もちろん、シンプルである事が大前提。そういった意味で、ビクトリノックスは信頼できる代物。 ラブワゴン曇り空の下、大学へ向かう途中、まぶしいくらいのピンク色した車が国道6号線で停車していた。 「あいのりみたいやな」と思って見ていると、「あいのり2」とデカデカと書かれていた。 いつも町やアンコールワットの入り口あたりで、ピンク色したアイスクリームを売るワゴン車を良く見かけるので、今日もそれだと思っていただけに、本物の登場に正直驚いた。
初めて見るラブワゴンだった事もあるが、2003年以来、久しく番組を見ていなかっただけに、まだやっていたという事にも感動した。
今日のお勧め曲。 「明日への扉」I wish(2003)
カンボジアのお盆今日は、カンボジアのお盆の日だったので、家族と一緒にお寺に出かけることにした。毎年、家族と一緒に出かけているのだが、いつもよそよそしさを感じずにはいられない。しかし、今年は、いつもと違って、自分からこちらの仏教に歩み寄っていった感じがした。 外は相変わらずの雨だったが、皆、熱心にお坊さんに贈り物を渡していたし、お坊さんたちも一生懸命に御経を唱えていた。 そんな中、気がついた事がある。それは、若い世代の姿が、今年はあまり見ることが出来なかったということだ。このようなことを書くと、私は日本にいるときから熱心にお盆や正月などの行事に参加していたように思われるかもしれないが、そんなことはなく、まさに自分のことを棚上げしている以外の何者でもない。なので、既述のように偉そうなことは言えた義理ではないのだが、ここ数年でカンボジアの若者のあり方が急激に変化しているように思えて仕方がない。 ここで少し注意をしておくと、カンボジアの若者を叱責するために、このブログを書いているのではない。日本でも若者が変わったという意見をよく聞くが、果たして本当にそうなのだろうか。 先日もシェムリアップにあるショッピングモール(日本のスーパーマーケットのような所)に行った時、チャラチャラした若者を多く見かけた。(チャラチャラに関して言えば、これもまた完全な棚上げ発言なのだが・・・)店員に対して、非常にマナーが悪く、見ていて非常に不快な思いをした。 が、その若者がはじめからそうであったのかというと、必ずしもそうではない。理由として、その若い世代をとりまくひとつ上の世代の在り方が、大きな影響を与えていると考えている。 観光化によって、数年前まで続いた土地バブル。それに乗った成金。成金批判をするつもりもないし、成金だろうと節度のある人ならよいのだが、まるで天下を取ったかのような振舞いをする者も多くいる。それらの行動を身近で見て育った若い世代は、その態度などを基準に育つことになる。それらの連鎖反応が、現在めまぐるしく変化を続ける環境下で合わさり、先日目の前にいた不愉快極まりない若者を生み出しているように思えてならない。 悪いことの一切を若者のせいにして片付けようとする世代こそが、現在目にする悪の根源なのではないかとさえ思う。
私はそういった者のカテゴリーに属さず、ロールモデルとしてもらえるような大人であり続けたい。
水力今日は、こちらの情報誌を作っているNさんと会った。その前に、教材サンプルを印刷業者から受け取りに行くことにした。日本では信じられないことだが、ようやくサンプルを作成したのだ。今までは、サンプルのサンプルだったということになる。本当に無駄が多い。 業者のオフィスは町中にあるため、嫌でもシェムリアップ川を渡らなければならなかったのだが、既に川の水は溢れ出しており、どこからが川なのか分からない状態だった。先日も、橋の上からシェムリアップ川を撮影したのだが、この橋を良く見るとアスファルト舗装が剥がれていて、コンクリートと小石の地肌がむき出しになっていた。この状態は非常に危険だ。以前、トンレサップ湖畔のコンポンプルックという高床式の家が立ち並ぶ村で調査したことがあったのだが、ここでも強烈な水流によってこそげ落とされ、地肌が露出し、ボロボロになっている柱が目に付いていた。放っておくと、強度の関係で家屋が倒れてしまうことになる。 ましてや、今回見ているのは観光でにぎわう町の中心部であるし、交通量も多い。もし、その橋が落ちてしまったらと考えると非常に恐ろしい。 また、一般道路も同様に、最初の洪水の後、一旦水が引いたのだが、そこで目にしたのは、無数に出来た大きな穴。水がない状態ならば、よほど気を抜いていない限り、このような穴に落ちることはないだろうが、再び洪水で茶色く濁った水が一面を覆ってしまった場合、それを見つけることは至極困難とならざるを得ない。実際、今日もバイクで巡回(?)している時も、前を行く若者が乗ったバイクが、一瞬にして半分以上が水の中に。運良く、低速ギアに入れていたようで、なんとか水中から脱出出来ていた。それを見て、私も慌てて低速ギアに切り替えた。そして、同じように半分以上が水中に浸かってしまったが、なんとか切り抜けることが出来た。周りを見ると、バイクを押して歩く人が結構いた。おそらく、バイクのマフラーに水が入ってしまったのだろう。その証拠に、バイク屋の前を通ると、どこもマフラーの整備に忙しく動く整備スタッフが見えた。
今年は例年になく、各州で洪水が頻繁に起きている。そして、死者も出ているとの報道もあった。 改めて、自然の恐ろしさを感じると同時に、人が招いた災害では・・・とも考えてしまう。
来週9月26日から28日まで、こちらのお盆が始まる。それまでに、どうかこれ以上雨が降らないことを祈るばかりだ。
今日の写真。 シェムリアップ川にかかる橋とコンポンプルックの村。
この写真を見るとまだ大丈夫と思うのだが、橋の両側では既に水が溢れており非常に危険な状態。
この写真でも杭を見ることが出来るが、その向こうにある道は完全に水没してしまっている。
< コンポンプルックの村 >
この地域の役所。満水時で、少し水の上に建物がくるとのこと。
地肌が露になったコンクリートの柱。雨季で水位が増した時、砂利などによって削り取られている。すでに、亀裂が入っていた柱もあった。
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