国内活動ブログ

俯瞰

JAEF春期研修第1陣の受け入れを前に、インターン生・Nさんこと野木さんの動きも忙しくなってきた。特に2月は短いので注意が必要だ。Nさんこと野木さんも分かっていると思うが、インターンは、研修とは違い、自分でスケジュールを管理しなければならず、時間の使い方を間違えば、後の予定に大きく響いてくる。一日短くなるという事は、それだけタイムマネジメントが難しくなるという事。この時、大事なのは、自分の行動計画を俯瞰するという事。行動前に、この作業が出来ていないと、行き当たりばったりとなってしまい、結果失敗する事になる。

今までのところ、あえて細かい指示を出す事はしていない。もちろん、何もケアをしていないというわけではない。この過程を自分自身で乗り越えなければ、今回のインターンの意味がない。大学の後輩でもあるため、頑張って欲しい。

 

 

今日の1枚。 材料調達に奮闘したNさんこと野木さん。 

 

28feb2012.JPG出来るだけ予算を抑えつつ、目的の材料を探す。今日の野木さんは、鬼気迫るものがあり感動した。また、忙しい中サポートに徹した課長にも拍手!!

 

これでいいのだ。

今日は、短期インターン・W君にとっては、総仕上げの日。朝から緊張しているのがよく分かった。同時に、Nさん事、野木さんも同じくプレゼンテーションを控えているため緊張していた。私は、ふたりの状況を横目で確認しながら、午前の特別講義を進める事にしていたので、質問がない限り、話しかけることはしなかった。

 今日は、午後の1年生の講義を、ふたりのプレゼンテーションの時間に当てる事にした。当然、1年生のクラスなので、日本語で詳しく説明したとしても伝わらない。身振り手振りでも、実験は行えるが、それでは「サイエンスプロジェクト」の本柱である「児童に理科・科学の面白さと有益性を伝える」という事が欠落してしまうため、意味をなさなくなる。必然的に、プレゼンテーションでの使用言語は、1年生にも分かる英語となる。

そのような状況下で、どのようなプレゼンテーションを見せてくれるのか期待していた。*その結果は、後日、ふたりに感想を書いて、アップデートしてもらう予定。

 

その後、M君ことモトちゃんが働くバイオ燃料の会社・BECCへ。ちょうど今、BECCの代表・Nさんが来られていて、今日は鍋大会の日だったので、参加させてもらうことに。インターンのふたりと課長も一緒にお邪魔させてもらった。3人ともN代表からの言葉に聞き入っていた様子。このような機会を与えてくださったN代表、連絡や手配をしてくれたM君ことモトちゃんに感謝です。

 

 

今日の写真。 われないシャボン玉

 

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強い衝撃を加えるとさすがに割れるが、少し強い風にあおられ、枝葉にぶつかっても割れない。

 

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検証中の様子

一見和やかそうだが、M先生からの容赦ない質問が飛んでくるので、恐怖(?)と背中合わせなのかもしれない。でも、それでいいのだ。

 

本当の過ちとは

今日の特別講座(6-7時分)で、意外な事が起こった。「課長」ことY君(カンボジア人学生)が、珍しく寝坊をしてしまったのだ。医師・看護師コースを教えている時に、課長からショートメッセージが届き、寝坊をしてしまったことへの謝罪が書かれていた。

が、ここ最近の追い込みの様子を見ていて、納得出来たので、「また、明日」とだけメッセージを送り、特に叱るという事はしなかった。将来的には、スタッフを指揮する立場になるであろう課長。以前、私が日本で公務員として働いていた時、大きな失敗をしてしまった。その時、叱責されて当然だったにも関わらず、上司はそうはしなかった。むしろ、先を見据えて「将来、お前はたくさんの部下を持つようになる。その時には、かならずお前のように大きな失敗をする者が出てくる。もし、そうなった時、お前が部下の失敗を叱責するのではなく、成長できるように指導してやれ」と言われた。

その後、カンボジアに来て、ホテルのゼネラルマネージャーにも選ばれ、スタッフを持つ機会を手にした。(もちろん、大学での教師業もした上で。ホテルオーナーと学長が同じ)その際、スタッフは100人以上いて、それぞれの部署長は全員年上。おまけに文化も言葉も違う。家庭を持つスタッフも多く、皆の生活を守らなければならないという、大きなプレッシャーもあった。そんな中、自暴自棄にならず、続けることが出来たのは、やはり既述の上司からの言葉があったからだ。

2011年4月に日本に仕事で戻った際、その上司に会いに行かせてもらった。ちょうど、こちらの教育大臣から新教材に対する承認を得ることが出来た頃で、ようやくひと段落したという状況だった。日本を出てからまだ4年しか経っていないのだが、その間に起きた出来事や仕事の話なども全部報告させてもらった。最後に、失敗をした時にかけてもらった言葉が、なんの後ろ盾もない状況で、大きな支えになった事を報告させてもらった。ずっと報告したかった事だけに、報告しながら、自分でもびっくりするくらいに泣いていた。

 

また先日、こちらにある補習授業校で『論語』の一部について、児童・生徒に話をする機会があった。その時は、上記の内容は言わなかったが、「本当の過ち」について話をさせてもらった。

 

子曰はく、「過ちて改めざる、是を過ちと謂ふ。」と。

 

過ちをおかして、それを改めない。それが、本当の過ちという事。簡単そうに思えるが、意外に難しい事。どうしても、「プライド」というものが、受け入れる作業の邪魔をする。

この時、「変える勇気」が求められる。

 

今日の事、課長が成長する際のきっかけになってくれる事を願ってやまない。

 

また、「失敗を恐れない」という事。これも大事な事。現在、長期・短期のインターン生が2人(昨年の夏期研修参加者)いるが、「とにかくやってみましょう」と声をかけるようにしている。

*なにも計画を立てないで、行き当たりばったりで、やってみるという事ではない。きちんと考えた上で、やってみるという事。

この2人は、4月から社会人。研修とインターンを経験してもらう事で、よいスタートを切ってもらえるよう、いつもどおり「優しく」指導をしている。2人とも、頑張れ!!

 

 

今日の1冊。 『論語』 孔子(著)金谷治(訳注)(1999)岩波文庫

 

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タイミング (Timing)

午前の特別講座は、かなり早いペースで進める事が出来た。やはり、前半戦で基礎知識を集中的に教えておいた結果が出てきているのだと思う。また、夕方から朝6時に移動した学生についても、レベルの高い読解と漢字のテキストを使用するところまで来た。ここからは、個人の基礎体力(身体的な体力と勉強としての学力)が、重要になってくる。泣いても笑っても、あとひと月と半分。死に物狂いで頑張って欲しい。

午後のクラスでも、ここ最近の講義スピードが上がり始めたことは、良い傾向だと言える。時間をかけてじっくりしなければならない事もあるが、一気呵成にやってしまった方が良い事もある。そこのさじ加減が、教育者としての腕の見せ所と言える。

また、この午後の講義後、インターンとして先週から来てくれているW君に、来月からのJAEF春期研修で使用する実験内容のプレゼンテーションを行ってもらった。

 

 

今日の写真。 プレゼンテーション。

 

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2012年・JAEF春期研修の準備。インターンのW君によるプレゼン。

 

 

 

 

 

 

 

 

Break Through

ここ最近、午前の特別講座では、漢字の部首の確認を目的としたゲームを行っている。対象となる部首の数は99。それらをいかに短時間で答えられるかという事を課題として、毎日、記録短縮を目指している。そして今日、ついに5分の壁を乗り越えることが出来た。タイムは、4分30秒。1部首あたり、2.7秒で答えられた事になる。これを2秒にまで縮める事が出来れば、3分18秒にまで短縮する事が出来る。この午前の特別講座の受講生には、4月以降の日本での生活を視野に入れた日本語の基礎知識と自分で検索していく方法が求められるので、最低でも3分台で答えられるようにしておいて欲しい。しかし、漢字を習い始めて、約1ヶ月の受講生が、わずかな期間(部首に関しては、2週間未満)でここまで記録を短縮出来ている事や、現在の受講生間の雰囲気を考えれば、それは十分に可能といえるし、今後の更なる飛躍も期待できる。そういった意味では、今日のこのタイムは、そのきっかけとなったのではないかと思う。

これは、「Break Through」という事であり、この事は、漢字や日本語など勉強一般だけではなく、仕事においても通じるところがあり、誰もがその機会を持っている。が、全ての人が、その「Break Through」を体験出来るかというと、それは「否」である。あくまで、日々の鍛錬を重ねてきた者のみが得る事が許されるからだ。その鍛錬に必要なもの。それは、揺るぎない信念だ。

 

 

今日のお勧め。 『GoodLuck』 アレックス・ロビラ、フェルナンド・トリアス・デ・ペス(著)

        内田志文(翻訳)(2004)ポプラ社

18feb2012.jpg上記の「Break Through」に共通する事が書かれている。毎日の生活や勉強・仕事で、行き詰まりを感じている人がいたら、一度読んでみる事をお勧めする。一度、自分の「原点」を見つめることも重要。

*ちなみに、部首に関するゲームの最初の記録は、13分28秒。

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